サイモン・スティーヴンス ダブルビル
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『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY/レイジ RAGE』
英劇作家サイモン・スティーヴンスの衝撃作をダブルビルで上演。気鋭の演出家・桐山知也がシアタートラムで初演出!
公演日程 | 2025年2月 ~ 2025年3月 |
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会場 | シアタートラム |
お問合せ |
世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515 営業時間:10:00~19:00(年末年始を除く) |
基本情報
公演について
概要
英国劇作家サイモン・スティーヴンスの2作品を同時上演
イギリスの劇作家サイモン・スティーヴンスの2作品を、同じ演出家・出演者により同時上演(ダブルビル)いたします。
サイモン・スティーヴンスはイギリス演劇界を担う劇作家の一人です。小説「夜中に犬に起こった奇妙な事件」の舞台化ではローレンス・オリヴィエ賞とトニー賞を受賞するなど、その執筆力は高く評価されています。今回のダブルビルでは、彼の作品の中でも社会性が強く、欧米の演劇界に鮮烈な衝撃を与えた『ポルノグラフィ』と『レイジ』を上演いたします。
『ポルノグラフィ』は、五輪開催決定に沸くロンドンを舞台に、2005年7月に発生した地下鉄・バス連続爆破テロ事件を題材として記された作品です。被害者・実行犯など様々な人々の日常生活を7つのオムニバス形式で描き出します。
『レイジ』は2016年ドイツ・ハンブルクにて初演。2015年から16年へと移り変わる大晦日の模様を捉えた、ジョエル・グッドマン撮影の写真から想を得た群像劇です。大晦日というボーダーラインを越える時間帯の都市空間を舞台に、現代社会の縮図を27の場面で濃密に映し出していきます。
気鋭の演出家・桐山知也がシアタートラムで初演出
演出の桐山知也は、白井晃、野村萬斎、蜷川幸雄、サイモン・マクバーニーといった名だたる演出家の作品に演出助手などで参加し、厚い信頼を得てきました。文化庁の新進芸術家海外研修制度でベルリンに留学した経験を活かし、ブレヒトやシェイクスピア、チェーホフなどの翻訳劇のほか、古典劇から新進作家の戯曲まで幅広く演出を手掛けるなど精力的に活動を広げています。
2021年にKAAT神奈川芸術劇場でリーディング公演として『ポルノグラフィ』を上演して好評を博した桐山が、今回、世田谷パブリックシアターの主催公演として『ポルノグラフィ』『レイジ』をダブルビルとして新たに上演。本作で満を持してシアタートラムでの初演出を果たします。
欧米演劇界に鮮烈な衝撃を与えた2作品に、11名の実力派キャストが挑む
一幕は連続爆破テロ事件を背景に都市生活者の孤独をオムニバスで描く『ポルノグラフィ』、二幕は大晦日の都市の混乱を群像劇で描く『レイジ』という構成で一挙2作品の上演に挑む本作に、11名の実力派キャストが揃いました。
世田谷パブリックシアター主催公演『岸 リトラル』(2018年)『森 フォレ』(2021年)をはじめ、数多くの舞台で鮮烈な印象を残し、ドラマでも存在感を放つ亀田佳明。
第17回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞し、映画・舞台・テレビドラマと数多くの作品で活躍を続ける竹下景子。竹下は世田谷パブリックシアター主催の本公演に初登場ということでも注目です。
さいたまネクスト・シアターでキャリアをスタートさせ、数々の舞台や映画での好演が光る土井ケイト。
『熱帯樹』(2019年)『森 フォレ』で清新な魅力を発し、テレビドラマや映画など多方面で存在感を増す岡本玲。
舞台やミュージカル作品で注目を集める異質の大型新人sara。
若手ながら繊細かつ的確な表現で、舞台・映画など注目作への出演が続く田中亨。
舞台作品のほかダンスライブでも活躍中の古谷陸。
『メディア/イアソン』(2024年)では幾つもの役柄を見事に演じ分け、活躍の幅を広げる加茂智里。
野村萬斎演出の舞台など多数の作品に出演している森永友基。
桐山演出作品をはじめ多くの舞台や映画に出演し、幅広い活躍をみせる斉藤淳。
舞台、テレビドラマ、映画でバイプレイヤーとして多数の作品に出演する吉見一豊。
2025年2月~3月、シアタートラムならではの濃密な空間で繰り広げられる衝撃作のダブルビルに、どうぞご期待ください。
キャスト・スタッフ
【作】サイモン・スティーヴンス
【翻訳】小田島創志(『ポルノグラフィ』) 髙田曜子(『レイジ』)
【演出】桐山知也
【出演】
亀田佳明 土井ケイト 岡本玲 sara 田中亨
古谷陸 加茂智里 森永友基 斉藤淳 吉見一豊 竹下景子
【スウィング】
伊藤わこ 森永友基
プロフィール
桐山知也(きりやま ともや)
(演出)
主な作品に『紙風船』、『命を弄ぶ男ふたり』(03年/水戸芸術館ACM劇場)、『ベニスの商人』(05年/水戸芸術館ACM劇場)、『わが町』(13年/文化庁次代の文化を創造する新進芸術家育成事業)、『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』(16年/趣向)、『彼らもまた、わが息子』(20年/俳優座劇場プロデュース)、『門』(20年/劇壇ガルバ)、『ポルノグラフィ』(21年/KAAT神奈川芸術劇場 リーディング公演)、『THE PRICE』(22年/劇壇ガルバ)、『彼方からのうた』(24年/ゴーチ・ブラザーズ)、『最後の面会』(24年/名取事務所)など。
また、演出助手等として、白井晃、野村萬斎、蜷川幸雄、サイモン・マクバーニーといった演出家の作品に参加。近年の参加作品に『ある馬の物語』(23年/白井晃演出)『子午線の祀り』(21年/野村萬斎演出)『罪と罰』(19年/フィリップ・ブリーン演出)『ハムレット』(19年/サイモン・ゴドウィン演出)などがある。
2010年文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として1年間ベルリンにて研修。
演出家コメントNEW !
まずは、サイモン・スティーヴンスの全く手触りの違う2作品を休憩を挟んで一挙に上演するという挑発的な企みに参加してくださるとても勇敢な出演者の皆さんに感謝を!こうして改めて見てみると、これまでどの作品でも見ることがなかったようなちょっと不思議な顔ぶれとなりました。でも、その不思議な、思い切って言うならその奇妙さこそが、この世界なのだと改めて実感しています。様々な方法で“個”或いは“孤”を描きながらも、ぼくたちを取り巻くこの世界全体を描くサイモン・スティーヴンスの作品そのものでもあります。そんな皆さんと作品創りができること、頼もしく、嬉しく、稽古が始まるのが待ち遠しいです。観客の皆さんにも、この出演者全員で描く世界をご覧頂ければ幸いです。
主催 | 公益財団法人せたがや文化財団 |
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企画制作 | 世田谷パブリックシアター |
後援 | 世田谷区 |
企画協力 | KAAT神奈川芸術劇場(『ポルノグラフィ』) |
お問合せ
世田谷パブリックシアターチケットセンター
TEL. 03-5432-1515
営業時間:10:00~19:00(年末年始を除く)